建築基準法で定められている耐震構造は最低限のもの!?

杉森建設

2016年04月24日 18:07

このたびの熊本県の地震により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

熊本地震で家の耐震性がいかに重要か改めて分かりました。

今回はその「耐震性」について少しだけ書いてみます


皆様は「耐震等級」という言葉を聞いたことがありますか?

耐震等級とは建物がどの程度の地震に耐えられるかを等級1~等級3に分けられているもので、

等級3が最高等級になります。

しかし建築基準法で定められている耐震構造は、なんと最低限のものだってことをご存じでしたか?




ちなみに

杉森建設の耐震等級柱・梁・筋交のみで「最高等級3」です。




















柱・梁に合板を打ち付けると耐震性を高められます。

しかし、左のイラストのように大地震時に柱・梁は

平行四辺形に変形しますが、

合板は長方形のまま抵抗するので

これらの間にズレが生じ、柱・梁と合板を固定している釘が

曲がったり、折れたりします。




揺れが続くことにより、釘が緩んで

柱に穴を開けてしまうんですね…






そこで

杉森建設の強靭な桧の耐震構造体に、制震をプラスした「スマート制震」を採用しています。


スマート制震は
高層ビルの制震装置に用いられる粘弾性体を、木造住宅用として両面テープ状に加工したものを

柱・梁と、合板の間に挟み込んだ制震工法です。

両面テープと聞くと「本当に効果あるの?」と思われがちですが

清水建設

防災科学技術研究所

東京大学の三者が共同開発した

大地震時の損傷を極限まで抑えられ

る住宅制震システムです。



10cmくらいのテープが

60cm以上びょ~ん

伸びています!


この粘りが「強さ」のポイントなんです。



弾力性がある粘弾性のテープが、揺れを吸収するんです。

地震の揺れを吸収し、家と家族を守ります!




制震テープを柱・梁と合板の間に挟むことによって粘弾性体がグニュグニュ揉まれます

そうすることで震動エネルギーを熱エネルギーに変換し、住宅の揺れを低減させます。




そのテープを、家全体に設置します。その長さはなんと
約1000m!

そんなにたくさん使うんじゃ、お高いんじゃないの…?と思われた方、ご安心ください








スマート制震は免震と違い、

莫大なコストがかかることは

ありません。






耐震+制震工法は、

敷地を選ばず

繰り返しの地震にも強い


優れたコストパフォーマンスが特徴の工法です。



実際に、制震テープありの住宅と無しの住宅を振動実験した画像があります。

テープ無しの家は 傾いている

のがお分かりいただけるでしょうか?

しかも振動で釘が緩くなって、

変形したり

浮いてしまっています

こうなってからでは遅いですよね。


制震テープは、業界最大の制震性能があり、

大地震の時に最大80%揺れを低減します。



優れた長期耐久性があり、アレニウス法により110年以上の制震性能が保持されることを確認済みです。

劣化の3要因「紫外線」「酸化」「熱」の影響は、テープ自体が柱と合板の間に挟まっているため、全く影響がありません。


もっと詳しく知りたい!という方は、

こちらをモデルルームにて差し上げております。

また、制震模型もモデルルームで展示しておりますのでお気軽にお越しください

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