上棟式で、今年度2度目の投げ餅をやりました!

杉森建設

2014年06月05日 11:48

こんにちは!富士展示場の遠藤です
5月24日(大安)に富士市のS様邸で、上棟式&投げ餅を行いました。
今年度2度目の投げ餅です!
※前回は裾野市のY様邸でした。その時の様子はこちらから↓
http://sugimori.i-ra.jp/e756929.html

最近は、上棟式で投げ餅をすること自体ほとんど見かけなくなってしまいましたね…。
「家を建てる」というより「家を買う」という考え方があるせいか、上棟式も簡単に済ませることが多くなってしまいました。
そのため、準備が大変でお金もかかってしまう投げ餅は、なかなかやろうとは思わなくなってきたようです。

そんな苦労も分かった上で、お施主様からの「投げ餅をやりたい!」という声にお応えいたしました

↓上棟する前の写真がこちら。

↓そして2日後の上棟式では、ここまで進みました!

↓下から見上げると、どっしりと構えた桧の四寸角の柱と、その間から見える青空がとっても綺麗です


屋根を見ると、「上棟式で投げ餅をやりますよ~」の合図でおなじみの弓矢が立っています。
実は、この弓矢、当社の現場監督の渡辺部長の手作りだそうです!私はてっきり既製品を使い回ししているかと思いましたが、上棟がある度に部長が弓矢を作っているそうです。



そして、お供え物の中央上部にある「祝上棟」と書かれてある「幣串」(魔除け飾り)も、部長お手製のものなんですよ!









ところで皆さん、「もろ箱」って知っていますか
お餅を並べて入れる木の箱のことです。手打ちのお蕎麦を入れる時にも使われます。
他の地方ではむろぶた、もろぶた、こうじぶたなどと呼ばれているそうです。
投げ餅をする際に、このもろ箱にお餅やお菓子を入れて2階に何10箱も上げて準備します。
↓それがこちらの写真です。
プラスチック製のバット(番重)や、ダンボール箱にお餅を入れて撒くこともありますが、木製の箱に入れてあると昔ながらの伝統を継承しているようでちょっと嬉しくなります。
実は、これも渡辺部長の手作り品!
杉板で作ったそうなんですが、かなり年数が経っています。制作した日付が記入されていたのですが、23年前に作ったもろ箱です。
これを、なんと25箱も用意してありました!


投げ餅は事前の準備と、親戚、ご近所の方など多くの方の協力ではじめて成功できる伝統行事です。人と人とのつながり、絆に改めて気づかされます。大変な思いをされた分、生涯忘れられない思い出となることでしょう。

いよいよ上棟式が始まります。大工さんをはじめ、工事に関わった職人さん、そしてこのブログでも何度か登場している当社の現場監督の渡辺部長、S様の家を設計した小山部長、そして営業担当の秋山が二階に上っていきます。
本来、屋根に上れるのはお施主様やお施主様の親戚、そして当社の社員なのですが、S様の組合の方も加わり、総勢19人となりました


人数が揃ったところで、ようやく上棟式。

渡辺部長、職人さんが建物の四方に塩、酒を撒き清めます。

皆さん、知っていましたか?
上棟式に参加し屋根に上ることができるのは男性のみで、人数も奇数とされているのだそうです。
「家の神様は女性なので、女性が上がると嫉妬するから」など理由はいろいろあるようですが、ここでは割愛させていただきます。
(※写真は営業秋山の撮影です。)

下では子供たちが「まだぁ~?」と待ちくたびれた声を上げていましたが、周りの大人たちが
「今、儀式をしているところなんだよ」とやさしく教えていました。
こういう機会がないと、日本の伝統を伝えることができませんよね。
子供たちは今はまだ分からなくても、大人になったらこの神聖で厳粛な儀式の意味が分かると思います。

四方餅が投げられ、その後は上から雨霰のようにお餅がたくさん降ってきました。
我先にとばかりに素早い動きで拾う方々は、皆笑いが絶えません。

一番大きい親餅を投げる合図をする渡辺部長。











せ~の!









よいしょ!



どや顔をする渡辺部長。

たくさんあったお餅もわずか5分で終わってしまいました。
みなさん袋いっぱいに入ったお餅を嬉しそうに持ち帰りました。



S様のワンちゃんもとってもご機嫌でした。
お天気にも恵まれ、本当に素晴らしい上棟式、投げ餅となりました。
S様、ありがとうございました。
お疲れ様でした。


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